本記事は弊社ライターがお店からのご依頼でお店に伺い商品・サービスの提供を得てインタビュー記事を作成しております。
【KITAGAWA ROSEとは】
昭和49年、静岡県清水区にて創業した「KITAGAWA ROSE(北川バラ園)」は、色・形共に高品質で長持ちするバラを安定的に栽培するため、気温、湿度、CO2濃度などを全てコンピューター管理をし、全国的にもその名をとどろかせている老舗バラ園です。基本的には関東に8割、地元静岡に2割の割合で市場に卸している卸業をメインで行なっているバラ園ですが、最近では個人販売も行なっているため、業界でも品質の高さに定評のある「KITAGAWAブランド」を個人でも楽しめるようになっています。
購入方法は事前に予約し直接買いに行くか、注文し発送してもらうかの2種類。ご近所の方は直接購入するパターンが多いですが、他県の方でも依頼できるのは便利ですよね。こちらを利用したお客様の声の中で最も多いのは「花持ちが良い」ということ。生花を購入したり、プレゼントでいただいた場合、出来る限り長持ちさせたいと思うのが人間の心理。しかし中には、手入れしていてもすぐに枯れてしまい、長持ちしない花も存在します。販売して終わりではなく、購入してもらってから長く喜んでもらえる工夫もここではしっかりとしているということです。
【コンピューター管理】
1,000坪を超える敷地面積の中にいくつかのビニールハウスが。20万種あると言われるバラは、種類によって香りや形、色はもちろん、育て方も大きく変わり、それぞれに個性が分かれます。よって、栽培には温度・湿度・CO2濃度・日射量・炭酸ガス量など、ありとあらゆる角度から調整を行なう必要があるそうです。何かが少しでもバランスを崩すと理想的な仕上がりにはならないため、育てるのにはとても難しいとされている花の一つ。そんなバラを年間を通し安定して栽培できることが、KITAGAWAブランドと呼ばれる由縁です。
それを可能にしているのが冒頭でもご紹介した最新のコンピューター制御による環境管理システムです。人間でも寒いと動きが鈍くなり、暑いとバテるようにバラも環境によってはうまく育ちません。つまり、いかにストレスなく成長させられるかが最大のポイントだということですね。ただし、コンピューターで制御できるのはあくまで環境の管理と調整なので、種類によって異なる「適した環境」を熟知している人間がいて初めてできる技。まさに、長年の経験を持ち合わせているKITAGAWA ROSEだからこそできる栽培方法と言えるでしょう。
【ロックウール栽培】
「ロックウール栽培」とは、土の代わりに建物にも使われる断熱材のような素材で育てる栽培方法のことをいいます。スポンジのような素材から液体肥料を与えることで、均等に栄養がいきわたり効率の良い肥料管理ができると言います。それにより、農薬の使用量も少なくなり、病気の発生を最小限に抑え、連作もしやすくなるメリットがあります。つまり、安定的に高品質のバラを育てることができるのは、このロックウール栽培のおかげでもあるのです。この栽培方法を取り入れているところは非常に少なく、全国的にも珍しいと思います。
元々は一般的に行なわれている土での栽培が軸でしたが、2代目を務める慎悟社長の「お客様第一主義」の考え方によって、ロックウール栽培にチャレンジし、今まで以上に幅広いお客様層に愛されるようになりました。老舗バラ園としては栽培方法を一から見直し変更することに対して不安もあったそうですが、向上するための「新しい変化」を恐れず、KITAGAWAブランドを守ることを意識する守備的な発想ではなく、より飛躍していくための攻めの考え方があって初めて実現した変化です。この方法でこの場所から全国に販売されると思うとワクワクしますよね。
【長持ちするバラ作り】
育てる環境は全てコンピューター制御で行なってはいますが、当然収穫やこまめな剪定は人の手で行ないます。どれだけベストな環境であっても、これらは熟練の技術が必要になるため、この作業が最適なものでないと理想的なバラはできません。作業は早朝5時から開始され、広大な敷地に育つバラを一本一本チェックして回ります。人間のように言葉を話すことができない分、花の微妙な変化に気づき、まるで会話をするようにこまめに丁寧に手入れされています。こうして多くの労力と手間を要するため、生産者の方は我が子のような愛着を覚えるといいます。
特に経験を積まなければできない重要なポイントは「収穫のタイミング」です。なぜなら、収穫するタイミングによって、そのバラの寿命が決まってくるからです。お客様の手元に届く頃に最も美しい状態になり、その状態を出来る限り長くキープできるようどこの生産者も必死で試行錯誤する中、こちらでは長年培った「最適な収穫時期の見極めノウハウ」で、ここにしかできない収穫をされています。もちろん、収穫時期もバラの種類によって異なるためその都度の見極めは困難を極めますが、多いときには1日5,000本のバラを収穫し、出荷されるみたいです。
【心を込めた出荷作業】
収穫したバラはすぐにお客様に届けるための束にしていきます。この時、一本一本の長さや花びらの大きさ、色によって仕分けをしながら取引先のご要望の通りに出荷準備を行なっていくのですが、全体のバランスを考えながら素早くまとめていく作業は圧巻の一言。基本的には同じ種類のバラをまとめていく作業ですが、母の日や結婚記念日、誕生日などのプレゼント用で個人のお客様から「複数の種類のバラを一つの花束にしてほしい」という依頼があれば、要望に合わせて鮮やかな花束を作っていきます。もちろん、お客様の要望と予算に沿って仕上げてくれます。
こちらで取り扱うバラの種類は、赤バラの定番品種として人気の高い「サムライ」、淡いオレンジ色が鮮やかな「カルピデューム」、濃いピンク色が女性人気の高い「ピンクレディブル」、ピンク系でも淡く優しい色が特徴的な「スイートアバランチェ」、クリーミーホワイトの大きい花びらが特徴的な「アバランチェ」、鮮やかな黄色が魅惑的な「サンアデュー」など、全部で6種類あります。このように、定番のものから女性人気の高いものまで、幅広い品揃えと美しい束の作り方に多くのお客様が魅力を感じ、リピーターが増えているのです。
【出荷前の品質管理】
一般的に私たち消費者の元に花が届くまでの流れは、「生産者→市場→生花店→消費者」となりますが、KITAGAWA ROSEで直接注文すると、「生産者→消費者」となるので、花屋さんで購入するより花持ちも良くなり、値段もお値打ちになります。新鮮さを保つこだわりはこれだけではありません。それは、花の保管方法です。常に5℃に保たれた保管専用の冷蔵庫を完備し、品質の維持を最優先に考えながら出荷に至ります。栽培、品質、流通、販売、これら全てを考えているからこそ、人の心を癒す美しいバラが作りだせるのでしょう。
この新鮮なバラを飾り、来店したお客様を癒したいと飲食店からも注文が入ります。その中の一つが静岡県清水区のケーキ屋さん「草里(ゾーリー)」です。地元では知らない人がいないくらいの知名度を誇り人気の高いこのお店では、長年に渡りKITAGAWA ROSEのバラを店内に飾られています。美しいバラを見ながら、美味しいケーキを選べるなんてとても素敵なお買い物タイムですね。「草里(ゾーリー)」のケーキにも、KITAGAWA ROSEのバラにも、少しでもご興味があれば是非一度足を運んでみてはいかがでしょうか。
【子どもたちへの教育】
昭和49年から続くKITAGAWA ROSEは、その真面目で誠実な仕事ぶりに地域からの信頼も厚く、学校の地理の教科書にも掲載されるほど。植物の成長や栽培環境、地域性についてを学ぶためのページで静岡県のバラ園として紹介され、子どもたちの教育現場でも大活躍しています。この教科書の中にはもちろんバラ以外の植物も多く紹介されていますし、静岡県はバラの生産量2位という掲載内容にも関わらず、なぜ静岡県のバラ園KITAGAWA ROSEがモデルとして採用されたのか。まさにこれがKITAGAWAブランドなんです。
最新の技術と長年の栽培ノウハウを見事に融合した次世代を担う今大注目のバラ園KITAGAWA ROSE。これまでの実績を自慢するでもなく、威張る訳でもなく、謙虚にひたむきにバラを作り続け、時代の流れに合わせた栽培・販売方法を常に模索しながら、お客様と向き合ってこられました。花屋さんに行けば当たり前にあるバラですが、この取材を通じて生産者がその一本に懸ける熱い想いを感じることができました。皆さんも大切な人へのプレゼントに是非KITAGAWA ROSEのバラを届け、忘れられない素敵な思い出を作ってみて下さい。
お花は癒されますよね
バラ大好きの咲と申します
花の仕事してます。今直ぐでも現場に飛んで行きタイでーす。
おはようございます^ ^
バラめっちゃ愛されててるんですね💕
大変なお仕事なんですね
お仕事頑張ってください
薔薇🌹の栽培大変そうですが
ステキですよね
私、薔薇大好きです😘
薔薇作りは大変ですね?
綺麗な薔薇作り頑張ってくださいね✨